現在、BRCA1/2病的バリアントを有する胚が妊孕性温存療法の進歩により多数凍結保存されているが、技術的にはPGT-Mによる正常な胚の選択(疾患の回避)も可能である。しかし,わが国ではPGT—Mはその重篤性の解釈から2023年10月現在その実施を認められたことはない。命の選別(疾患の回避、排除)という側面を持つPGT-Mについて、JOHBOCは今後どのように考え、取り組んでいくかを考えることを本シンポジウムの目的としたい。